クリストフ・シルヴァ:昨今注目を浴びるブラジル・ミナス新世代の先輩格であり、数々の大御所とも共演を重ねるシンガーソングライター。アコースティック楽器と電子音が融合した革新的なサウンドのブラジル音楽史上に残る大傑作2作を本格取り扱い!アントニオ・ロウレイロ、ハファエル・マルチニ、アレシャンドリ・アンドレスほかミナス若手も参加。

クリストフ・シルヴァは、ミナス・ジェライス州の州都ベロ・オリゾンチ生まれのギタリスト、歌手、作編曲家。音楽理論や演劇、ダンスといった分野では教授も務める才人である。既に20年近い音楽キャリアを持ち、彼の世代における最も重要な音楽家として、既にブラジルでは認識されている。カエターノ・ヴェローゾ、エルザ・ソアーレス、ゼ・ミゲル・ヴィズニッキといった大御所をはじめ、モニカ・サルマーゾ、アルダ・ヘゼンヂ、ナ・オゼッチ、ヴィルジニア・ホーザ、ミナスジェライス交響楽団、そしてウアクチとも交流を持つ才人だ。キャリア中でのソロ・リリース2作品を改めてご紹介。

■ KRISTOFF SILVA / DERIVA
KRISTOFF SILVA / BRA / CD / 2,000円(税込)

2013年リリースの『Deriva』は前作『Em Pe No Porto』の作風を更に進化させた作品。とりわけ電子音と生楽器によるアンサンブルにおいて実に興味深い変化をみせている。セッションさながらにエネルギー迸る二者が衝突するような#1、かと思えば間逆のベクトルで展開されるコミカルな換骨奪胎的アンサンブルの#2。アントニオ・ロウレイロの『So』にも参加していた本作の共同プロデューサー/電子音楽家=ペドロ・ドゥラエス(Pedro Durães)の参加がキーとなっているのであろう。唯一のカバーとなったレジアォン・ウルバーナの"Acrilic On Canvas"含め、繊細だった編曲面に荒々しさ激しさが加わり、前衛性がより顕著となったことでフィジカルに訴えかけてくるようなサウンドを作り出している。
とはいえ「歌」が中心であるのは前作と変わりない。
ルイス・タチチ、マケリー・カーに加え、マウロ・アギアール、ベルナルド・マラニャオンという気鋭の作詞家を加えた歌の世界観は、アヴァンギャルドになったサウンドと不思議に相性がよく、気がつくとクリストフのヴォーカルに意識がフォーカスしていく。弦楽四重奏+ヒカルド・ヘルズ(violin)をソリストに迎えオペラのように展開していく#7、耽美的なサウンドを聴かせる#8・・・。引き続きバックを務めるのはアントニオ・ロウレイロやハファエル・マルチニ、アレシャンドリ・アンドレスといったミナスの気鋭の若者達だ。ラストを飾る"Devires"では海の音が微細に漂う中、緻密なオケと数世紀を総括するような格調高い詩世界によって締めくくられる。


■ KRISTOFF SILVA / EM PE NO PORTO
JARDIM PRODUCOES / BRA / CD /2,000円(税込)

『Em Pe No Porto』は2009年にリリースされた作品。パウラ・サントーロも2012年作でカバーした冒頭の#1に、クリストフの音楽的魅力が集約されている。深海を潜るような奥行きのある電子音と、ハファエル・マルチニ(vib)、アントニオ・ロウレイロ(marimba/drums)らの存在感のある生演奏とを見事に融合させる緻密な作曲能力の妙。自らプログラムを組むほどに電子音楽をはじめとする現代音楽へも造詣が深いクリストフ。ミナス新世代と親和性を持ちつつ、一際個性的なアイデンティティーを獲得している理由がここにある。もう一方の魅力は歌による魅惑的な世界観だ。自らも作詞を手掛ける一方、優れた作詞家との親密な共作関係も築いている。

サンパウロ・アヴァンギャルド・シーンを代表するグループ=フーモ(RUMO)出身のルイス・タチチは4曲で詞を提供。#2ではタチチと同じフーモ出身のナ・オゼッチを、#10ではバイーア出身ながら現在最高の女性ヴォーカリストの一人として数多くの作品に参加するジュサラ・シルヴェイラを、そして#7ではルイス・タチチ本人がゲスト・ヴォーカルとして参加している。アントニオ・ロウレイロとの共作でも知られるマケリー・カーも5曲に詞を提供している。そのうちの一曲#8では、同じくロウレイロ作品にも参加するヴォーカル・アーティストのマルセロ・プレットがゲスト参加している。楽曲によっては木管や弦楽アンサンブルも参加。繊細な電子音と生楽器で構成されるオーケストラをバックに、どこまでも深く歌の世界観を感じ入る。バロックの時代から最先端の電子音楽までを俯瞰しつつ作り上げられた恐るべき作品だ。
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