【WORLD新品CD】 インタビュー掲載! ベネズエラ出身、現在はNYで活躍する女性VOカルメラ・ラミレスと、男性ピアニスト=ガブリエル・チャカルヒのデュオ作



CARMELA RAMIREZ & GABRIEL CHAKARJI カルメラ・ラミレス & ガブリエル・チャカルヒ 
VIDA 国内帯ライナー付 2,376円 / 輸入盤 2,160円

ヴェネズエラのタチアーナ・パーハ! ヴェネズエラ出身、NYで活動する女性ヴォーカリスト/作曲家 カルメラ・ラミレスが、同じくヴェネズエラ出身のピアニスト/作曲家 ガブリエル・チャカルヒとの双頭名義でレコーディングした2016年作品。

本国ではアンサンブル・グルフィーオらとも近しい存在で伝統音楽にも明るいカルメラ・ラミレス。一方でアカ・セカ・トリオやハファエル・マルチニといった近年ジャンルを超えた音楽ファンを騒がせるブラジルやアルゼンチンの才人たちとも親交があるのだとか。また現在拠点とするNYでは、ラテン圏のミュージシャンだけでなくイスラエル系のジャズ・ミュージシャン、さらにはチック・コリアやハービー・ハンコックら巨匠とも交流がある。演奏能力が異常に高いことで知られるヴェネズエラの音楽家らしく、リズミカルな曲でもヴォーカルのピッチ、ピアノのタッチは実に端正。よどみなく流れるようなアンサンブルは絶品の一言で、ブラジルの女性歌手タチアーナ・パーハを連想させる。 






■ SPECIAL INTERVIEW by diskunion


―――― まずは二人のバックグラウンドについて教えてください。

CARMELA RAMIREZ (以下.C) : 父はベネズエラ第二の都市であるマラカイボ出身で、当時ガイタを演奏し、文化事業にも携わっていました。カラカスに移ってからはファベーラ(スラム街)で暮らしていたのですが、後に彼をサルサへと導いた音楽活動へと携わるようになりました。母は70’sに勃興したベネズエラの伝統文化を保護する”コンヴェネスエラ”というグループの創始者の一人で、ツアーや曲作りをしつつ、10年後には他の音楽ジャンルを研究するようになりました。そこで80年代後半、父に出会いました。
両親はホローポ、サルサ、オンダ・ヌエバ、ボサノヴァ、ジャズの知識に富んでいて、カラカスでは画期的なベネズエラ音楽界の主要アーティストとして活躍しました。ところが1989年の"カラカソ"(カラカス大暴動)後、ベネズエラの政治経済が私たちの生活を大きく変えました。私も幼かったので、良心は日中の仕事に苦しみながらも必死で音楽の仕事、そして文化事業を続けていきましたが、ついにある日、家族と離れ離れになっていまいました。幼少時代の、この国の信じがたい状況は今も忘れられません。
90年代に政治家たちが再び自国文化に注力し始めたとき、実は私はスポーツに集中していましたが、母は家庭内で音楽を絶やさないようにしたかったようです。なので私は再び音楽を学ぶことを決意しました。9歳までベネズエラの民俗文化(伝統舞踊、音楽など)を学び、その後”エル・システマ”というベネズエラで行われている公的融資による音楽教育プログラムの有志組織でクラシックのコースを受けることに決めました。私のクラシックのキャリアはここでスタートしたんです。
ベネズエラでは長いこと民俗文化と人々が隔離されていたから、国民としてのアイデンティティをあまり持てないような状況でした。私も18歳になるまでまったく自国文化に盲目的だったのですが、そこからルーツや伝統を見返し、研究するようになりました。今では”エル・システマ”もポピュラー・ミュージックを取り上げるようになり、新しい世代の音楽やミュージシャンたちが、音楽や文化事業を通じ、忘れられていたアイデンティティを取り戻し始めています。

GABRIEL CHAKARJI (以下.C) : 私もとても音楽的な家族で育ちました。家ではいろいろ音楽が流れていましたね。とくに父は何でも好きで、ホローポ、オンダ・ヌエバ、ボサノヴァ、サルサ、ロック、ジャズなどを取り揃えた棚があったし、彼自身もピアニストだからビル・エヴァンスやチック・コリアなんかも持っていました。私のお気に入りはチック・コリアのようなフュージョンやチャーリー・パーカー、マイルス・デイヴィスでしたね。
ミュージシャンをやっている友達とジャズを勉強し始めて即興曲の複雑さ、自由なところに見事に惚れてしまいました。それからジャズは私が必ず演奏するメインジャンルの1つになりましたね。ベネズエラの民俗音楽やクラシックも勉強していましたが、即興のセンスを磨くことも同時進行でやっていました。私の曲作りは、それらのジャンルも少し影響してると思います。




―――― なぜNYへ移ったのですか?NYでの音楽活動をお聞かせください。

C : 移住のきっかけは日本でツアーをしたことでした。2014年にアルデマーロ・ロメロ・トリオとブルーノート東京でライヴを行いました。私にとっては人生を変える経験でしたね。その後ニューヨークで乗り継ぎしてベネズエラへ帰るとき、チケットを変更してニューヨークに数ヶ月ほど滞在し、そこでニュースクールのジャズ・ボーカル・プログラムの奨学金を得ることができました。数ヵ月後ニューヨークに移り、アーティストとしての道をガイドしてくれる先生や指導者にも多く出会うことができました。
と同時に多くのアーティストと積極的に作曲をしたりコラボレーションをしています。このデュオのようにヴォーカリストとして様々なバンドに参加したり、コンサートでビオラの演奏までしてきました。

G : 私がニューヨークに移った理由は自分の音楽の可能性を広げたかったかです。2010年にシモン・ボリヴァル・ビッグ・バンドのメンバーとして訪れた時、音楽シーンがすばらしかったので、これは行かなきゃなと感じました。2014年にニュースクールの奨学金を得て入学してから、プロのミュージシャンからステージでいろいろと教わっています。はじめ一緒に演奏したのは師匠でありグラミー受賞者でもあるパーカッショニストのルイジート・キンテーロ、そしてベネズエラの伝説的ベーシスト、ジョン・ベニテスでした。彼らは僕を様々なアーティストやプロジェクトと繋げるためにいろいろと世話してくれました。ここではライブハウスや劇場で違うスタイルのバンドと演奏することもあるし、リンカーン・センターのミドルスクールで子どもたちにジャズの歴史を教えたりもしています。最近は自身のジャズトリオも結成し、新たな曲作りやアイデアをみんなで考えています。


―――― アンドレス・ベエウサエルトやハファエル・マルチニなどいろいろなミュージシャンとFacebook上で友達になっていますね。

G : ハファエル・マルチニとアンドレス・ベエウサエルトは良き友であり素晴らしいミュージシャンです。彼らとはベネズエラで出会い、カルメラとはブラジルのクリチーバで彼女のワークショップで会いました。皆それぞれのフォークロアを基に音楽を発展させていて、とても感心しています。それぞれのルーツに基づいた瑞々しい感覚が、創造性、そしてモダンな視点と結びついているという点で、我々は同じような状況にいるように思います。
* なお2月に日本でリリースされるウルグアイ出身ブラジル在住の音楽家サンティアゴ・ベイスの作品にもカルメラは参加しています。詳細




―――― 『ヴィーダ』のテーマについてお聞かせください。どのような経緯でスタートしたのでしょう?レコーディングの間、どのような音楽を参考にされましたか?

G : 『ヴィーダ』はアメリカやいろいろな国を旅する中で訪れた人生の分岐点について書いた曲を一度編集し、このデュオでショーを行い、作曲することから始まりました。私の曲ははじめ歌詞を用意していなかったのですが、カルメラは難なく歌い、彼女の器楽的なヴォーカルが実にマッチしました。全てのベネズエラの音楽は、我々の民俗音楽や伝統に基づいているということを改めて紹介することが本作のキーになっていると思います。もちろんその時々で聞いていた音楽のカバーも演奏しました。僕らはオティーリオ・ゴンサレス、シモン・ディアス、アキレス・バエス、アルデマーロ・ロメロなどベネズエラの作曲家はもちろん、エルメート・パスコアールやエグベルト・ジスモンチ、カルロス・アギーレやアカ・セカ・トリオ、タチアーナ・パーハなどブラジルやアルゼンチンの音楽家の作品も参考しました。
音楽はここ30年で進化し再生し続けていますが、その裏には多様な政治、経済的な状況が常に関係しています。そんな中でも多くの人が絶えずベネズエラの多文化的な遺産を保存したことで、新たな文化が生まれてきました。そういった動きは『ヴィーダ』の誕生に影響しています。


―――― 今後の予定について教えてください。

C : 1月21日にロックウッド・ミュージック・ホールで演奏したばかりです。2月にはプエルトリコで行われるワールドミュージック・フェスティバルの招待も受けているし、夏にはヨーロッパ・ツアーもある。だから今はツアーに何よりも集中しています。もっとみんなに我々の世代の音楽を聴いてもらいたいし、我々以外の南米の新たなアーティストのためにもファンの基盤を築きたいと思っています。もちろん日本にもいつか来たいと思っている。ベネズエラの音楽と文化をどのくらい受け入れてくれているかとても興味があります。





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